最近書いた文章

建築が造ってしまった隣人のいない暮らし【2014年10月号掲載】のあとがき

このコラムを読んでも日本に住んでいる方には実感が湧かないと思います。日本の感覚では「そんなに挨拶をしない訳無いじゃない」と思うでしょう。でも本当なんです。向かいの部屋の住人と偶然顔を合わせても、横目でチラッと見て終わり。それが韓国の流儀で…

POWER TO THE PEOPLE【2014年9月号掲載】のあとがき

最初に一つだけ。この原稿を書いたのは2014年の事ですから、今から10年近くも前の事です。その後、日本でも一時人気のあった「ソルビン」の様に二人前のような一人前を販売する「かき氷屋さん」も増えました。そんな時代が来る前に書いたコラムであると思っ…

貴方はどんな風に暮らしたいのか?【2014年8月号掲載】のあとがき

このコラムを読み返して、考えました。 「何でこんなテーマでコラムを書いたんだっけ?」 コラムの冒頭に書いた様に、一人の読者さんからDMを受け取ったから、とも言えます。しかし、それはただの「きっかけ」で、根底にあった思いは何だったっけ? そんな事を…

住宅建設の現場で瑕疵は誰のせいなのか?【2014年7月号掲載】のあとがき

このコラムで言いたかった事、それは『金額に合わせて無理な仕事をしろと要求しないで。相手は必ず予算に合わせて仕事をしますから』 このコラムは韓国の雑誌メディアの為に書いたものですから『韓国の社会蔓延している安全不感症という病』という表現をしま…

工業製品にも国民性が出る?

ちょっと時間が経ったネタですが、9月の中旬に車のエンジンオイルを交換しました。ある日エンジンを掛けようとキーを捻ったところ(ちょっと車種なので)、液晶パネルにこんなメッセージが表示されました。 ​「top up the engine oil level」日本語に直せば「…

あの日あの場所で起こった事【2014年6月号掲載】のあとがき

このあとがきは、ポスティングしてから約1か月半後に書いています。このエッセイは、雑誌に掲載された当時最も反響が大きかったものの中の一編です。でも結局のところ、何も変わらなかったみたいです。私は『自らの行動をデザインする』という努力が必要なの…

Style or Stylish? 【2014年5月号掲載】のあとがき

このコラムで言いたかったことを要約すれば、こんなものじゃないかと思います。 「私たちは本人も知らないうちに、今まで見て来た物や事を絶対的なモノサシだと信じ込んでしまい、その枠組みの中で苦悩と想像を繰り返してるのではないか?」 それは家造りに限…

住宅は建築か 【2014年4月号掲載】のあとがき

先ずは参考までに建築家キム・スグンさんについて。ソウルオリンピックのメインスタジアムを設計した方です。 それはそうと、私にこのエッセイを書かせたのはこの一言でした。 「建築家が意図する空間を実現する設計思想の純粋な表現の場」 私はこんな事言っ…

隠された真実を探す道程 【2014年3月号掲載】のあとがき

洋の東西を問わず、世界中には自分たちが売りたいものを売る為のそれらしい嘘、エセ科学みたいなもの、競争に勝つ為の攻撃的なセールストークが蔓延しています。そしてそのような嘘、エセ科学、攻撃的なセールストークを私たちはいつの間にか信じ込んでいま…

お隣さんに恵まれる方法 プラス? マイナス? ゼロ? 【2014年2月号掲載】のあとがき

この「お隣さんに恵まれる方法 プラス? マイナス? ゼロ?」というコラムですが、簡単に言えば「家造りの黄金律」について書いたものです。「何事でも人々からして欲しいと望む事は、人々にもその通りにせよ」が黄金律、「何事でも人々からして欲しくない事は…

IMAGINE 【2014年1月号掲載】のあとがき

あとがきを何故書いているかと云うと…幾つかの理由が有ります。 先ずは外国の読者、外国のメディアの為に書いたコラムですから、その国の現状を想定して書いた文章な訳です。単純に日本語に翻訳された文章だけでは「何のこと?」「意味不明なんだけど」という…